【永久保存版】一発で分かるガラスの種類を一覧でまとめてみた!
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0.はじめに
このページではガラスの種類を"一発"で分かるようにまとめています。そのガラスがどのような役割、特徴があるのかををわかりやすくまとめたものになります。
目次
- フロートガラス
- 強化ガラス(テンパードガラス)
- 合わせガラス(ラミネートガラス)
- 型板ガラス
- ワイヤーガラス
- 耐熱ガラス
- 光学ガラス
- カラーガラス
- 中空ガラス(二重ガラス)
- 自己清掃ガラス
- 特殊ガラス
- 石英ガラス(クォーツガラス)
- 発泡ガラス
- 飾りガラス
ここから詳しく説明していきます!!
1. フロートガラス
- 製造方法: 溶融したガラスをスズの溶液上に浮かべて冷却し、平らに整えたもの。
- 特徴: 表面が滑らかで、厚みが均一。一般的な透明ガラス。
- 用途: 窓ガラス、鏡、建築用ガラス、額縁など。
- 注意点: 強度や耐熱性は低く、衝撃に弱い。
2. 強化ガラス(テンパードガラス)
- 製造方法: フロートガラスを高温(約600℃)で加熱し、急速に冷却することで表面に圧縮応力を加える。
- 特徴:
- 通常のガラスの3~5倍の強度。
- 割れると粒状に砕け、安全性が高い。
- 耐熱性にも優れている。
- 用途: スマホやタブレットの保護ガラス、車のサイドウィンドウ、シャワードア、ガラス棚。
- 注意点: 加工後の切断や穴あけができない。
3. 合わせガラス(ラミネートガラス)
- 製造方法: 2枚以上のガラスの間に樹脂膜(ポリビニルブチラールなど)を挟んで接着。
- 特徴:
- 衝撃で割れても破片が飛び散らない。
- 防音性や防犯性が高い。
- 紫外線をカットする効果もある。
- 用途: 車のフロントガラス、ビルの外装ガラス、防犯窓、防音壁。
- 注意点: 通常のガラスよりも重く、加工コストが高い。
4. 型板ガラス
- 製造方法: ガラス製造時にロールで模様をつける。
- 特徴:
- 光を通しながら視線を遮る。
- 半透明で装飾性がある。
- 用途: 浴室、トイレ、玄関の窓、ドアパネル、パーティション。
- 注意点: 強度や耐熱性はフロートガラスと同じ。
5. ワイヤーガラス
- 製造方法: ガラスを成形する際に金属製のワイヤーを内部に封入。
- 特徴:
- 割れてもワイヤーが破片を保持。
- 火災時の耐火性や安全性に優れる。
- 用途: 学校や工場の窓、非常口の扉、耐火壁。
- 注意点: 視覚的にやや重い印象を与えるため、デザイン性は限定的。
6. 耐熱ガラス
- 製造方法: 熱膨張率の低い素材を使用(ホウケイ酸ガラスなど)。
- 特徴:
- 急激な温度変化(約400℃)に耐えられる。
- 耐化学性も高い。
- 用途: オーブン窓、調理用耐熱皿、理化学機器、コーヒーメーカー。
7. 光学ガラス
- 製造方法: 高純度の原料を使用し、精密な溶解と成形工程で作られる。
- 特徴:
- 透過率や屈折率が高い。
- 歪みが少なく、光学性能に優れる。
- 特定の波長を調整するために製造される。
- 用途: カメラや顕微鏡のレンズ、プリズム、望遠鏡、メガネのレンズ。
- 注意点: 製造コストが高く、用途が限られる。
8. カラーガラス
- 製造方法: ガラス原料に金属酸化物や着色剤を混ぜて着色する。
- 特徴:
- 用途: ステンドグラス、建築用装飾ガラス、飲料用ボトル、照明器具。
- 注意点: 色によって光の透過率や紫外線カット性能が異なる。
9. 中空ガラス(二重ガラス)
- 製造方法: 2枚のガラスの間に空気層または不活性ガス(アルゴンガスなど)を封入して密閉。
- 特徴:
- 断熱性能や防音性能が高い。
- 結露を防ぐ効果がある。
- 用途: 住宅やオフィスビルの窓、エコ住宅、冷蔵庫の扉。
- 注意点: コストが高く、重量が増える。
10. 自己清掃ガラス
- 製造方法: 表面に光触媒(主に酸化チタン)をコーティング。
- 特徴:
- 太陽光で汚れを分解する自己洗浄機能。
- 雨水で汚れが流れ落ちやすい親水性を持つ。
- 用途: 高層ビルや商業施設の窓、住宅の窓ガラス。
- 注意点: 光触媒の効果が得られるためには紫外線が必要。
11. 特殊ガラス
11-a. 遮熱ガラス
- 製造方法: ガラスに特殊な金属コーティングやフィルムを施す。
- 特徴:
- 太陽光を反射・吸収し、室内温度の上昇を抑える。
- UVカット効果がある。
- 用途: 建築用窓ガラス、自動車の窓。
- 注意点: 光の透過率が若干低下する場合がある。
11-b. 低反射ガラス
- 製造方法: 表面に反射防止コーティングを施す。
- 特徴:
- 光の反射を抑え、透明感が高い。
- 映り込みが少なくなる。
- 用途: 展示ケース、ショーウィンドウ、ディスプレイ。
- 注意点: 汚れが目立ちやすい場合がある。
11-c. 電波透過ガラス
- 製造方法: ガラス内の金属成分やコーティングを調整し、電波を通過しやすくする。
- 特徴:
- Wi-Fiやモバイル通信を阻害しにくい。
- 通常のガラスと同等の透明性。
- 用途: スマート住宅、通信タワー近くの建物の窓。
- 注意点: 特定の周波数帯には影響する場合がある。
11-d. 導電ガラス
- 製造方法: ガラス表面に透明な導電膜をコーティング。
- 特徴:
- 電気を通しつつ透明性を保つ。
- 高精度のタッチ操作が可能。
- 用途: スマートフォンやタブレットのタッチパネル、液晶ディスプレイ。
- 注意点: コーティングの耐久性が使用環境による。
12. 石英ガラス(クォーツガラス)
- 製造方法: 高純度の二酸化ケイ素を原料に、特殊な融解プロセスで製造。
- 特徴:
- 耐熱性、耐薬品性、透明性が非常に高い。
- 光学特性が優れている。
- 用途: 半導体製造装置、光通信機器、科学実験器具。
- 注意点: コストが高く、加工が難しい。
13. 発泡ガラス
- 製造方法: ガラス粉末に発泡剤を混ぜ、焼成して気泡を形成。
- 特徴:
- 軽量で断熱性・防音性が高い。
- 環境に優しいリサイクル素材が使用可能。
- 用途: 建築用断熱材、防音材、屋根や壁のパネル。
- 注意点: 強度は通常のガラスより低い。
14. 飾りガラス
- 製造方法: 着色、模様付け、フュージング(溶着)などの装飾技術を施す。
- 特徴:
- 用途: ステンドグラス、インテリア装飾、アート作品。
- 注意点: 実用性よりも装飾性重視。